「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 オリジナルサウンドトラック SPECIAL EDITION」

買ったのは結構前ですが、まだ書いていなかったのでレビュー。言わずと知れたヱヴァ破のサントラです。序のサントラはオリジナルサントラ版とShiro SAGISU Music版とに分裂してしまい分かりにくかったのですが、不評を受けてか両方合わせた2枚組になりました。かぶる曲も多いのでいまいち意味がない気もしますが、2枚で3300円ですからお買い得感はあります。


で、肝心の内容は素晴らしいの一言。序ではTV版のアレンジ曲が主体でしたが、この破では映画の内容同様に新曲がそろい、印象が一変してます。特に使徒との戦いを彩る各曲は迫力十分。燃えます。色々英語で歌ってますが、TV版、旧劇場版では無かった趣向なので、新ヱヴァの特徴として耳に残りますね。ライナーノートにはちゃんと歌詞も載ってました。訳してませんけど。


個別には第8使徒サハクィエル)戦で流れる「Destiny」「Fate」の流れが好きです。延々と頭の中でループしてしまいます。「Destiny」はTV版の「She said,Don't make others suffer for your personal hatred.」の雰囲気を一部残していつつ、全然別の曲なのが上手いですね。


他には「YAMASHITA」。「第3新東京市の朝」とでも名づけたくなる、市民の通勤通学のシーンで流れた曲です。ストリングスの音色が響き、劇場では「鷺巣さんにはこういったメロディもあるのか」と驚かされたのですが、ライナーノートによるとカヴァー曲なのですね。ちょっと拍子抜け。しかしその選曲センスはさすがです。


選曲と言えば、カレカノの曲も多数収録。「どこかで聞いたことのある気がするけど新曲かなあ?」くらいに思ってましたので、知って納得。面白い流用ですが、カレカノファンの人で「雪乃の顔が浮かんで困った」という感想を見かけたりもしたので、その程度には忘れていて良かったのかもしれません。


とにかく、ヱヴァ破を楽しんだファンは「買い」でしょう。満足充実のアルバムです。