「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」観ました

凄かった。



昨日書いてたちょっとした不安なんて全く雲散霧消させられてしまい、スタッフの皆さん疑ってすみませんありがとうございましたと言うほかございません。やっぱりエヴァは別格だと再認識でした。


とにかく冒頭から圧巻の迫力。いよいよ独自進行となってきた物語にぐいぐい引き込んでくれます。そして何よりレイとアスカが可愛い。これ重要。二次創作や派生作品はともかく、「本編」でこれほど魅力的な二人は初めてでしたよ。


特にレイですね。正直、僕はレイはそれほど好きなキャラではなくて、別に嫌いでもないのですが、世間の人気がピンと来ないところがありました。それは彼女に機械的な印象が漂っていたからなのですが、今作におけるレイは一味も二味も違う。ずいぶん人間的なところを見せてくれました。これはまたファンが増えそうです。アスカについてはネタバレ部分で後述。


エヴァならではのスタイリッシュな映像も健在で、特に印象的だったのは2号機登場時の、空を舞うシーンです。劇場版ならではの爽快さでした。使徒の新デザインもいちいちかっこよい。ただ、画面については序のほうがくっきりしていたような気も。序の最初のDVD版のように、あえてノイズをのせていたのでしょうか? それとも、僕の気のせいですかね。


とにかく、エヴァファンの人はぜひぜひ観ましょう。まあ、僕が言うまでもないんでしょうけど。あと、今回は最初からブルーレイ出してくださいお願いします。



さて、以下ネタバレ感想につき反転ですよ。



まさか3号機に乗るのがアスカだったとは! しかもTV版のトウジの時と違い、シンジはそのことを知っている。この展開にはやられました。見事なアレンジです。


それまで少しずつ、それでもTV版よりもずっと早く距離を縮め始めていた3人だけに、ここでもうアスカが退場してしまうのかと。ロープウェーで3号機に向かう途中のミサトとの会話があまりにも可愛らしくて、それだけに怖くて。トウジは命は助かったとはいえ、TV版との差異を生み出している劇場版だけに全く楽観は出来ず、胸が締めつけられるようでありました。


新キャラのマリはこれまでのエヴァにはいない、キャラデザからは意外なほどにおちゃらけた感じの性格でしたね。一体どうやって2号機に乗り込んだのやら。まだ立場が良く分かりませんが、おなじみのキャラの中に入れても十分な存在感を発揮してくれそうです。


ラスト、ゼルエル戦。序盤の強敵がラミエルなら、後半のそれはゼルエルであり、ここがクライマックスになるのもうなずけるところ。序のように分かりやすいカタルシスではありませんでしたが、とにかく映像が強烈でした。あんな絵をよくも見せてくれますねえ。


宇多田ヒカルさんの歌が序と同じだったのはちょっと拍子抜けでしたが、置いときまして、次回予告ですよ。



アスカ元気だった〜!



良かった……。本当にこのまま退場かと危ぶんでおりましたが、これほど救われた予告は初めてです。さすがにこの状態でまた2年間とか待たされたらたまりませんからね。眼帯はEOEからの流れなんでしょうね。


さて、次作「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」。首を長くして待ちます。繰り返しのようで、繰り返しでない、少しずつ良くなっていると信じたいエヴァの世界(ユイの墓標の数字が20004年に見えたんですが、どうだったでしょうか)。ラストはどこに行きつくのか。ちなみに、「Q」のところで館内が笑いがおきてました。最後まで上手いことです。