CLANNAD AFTER STORY 第4話「あの日と同じ笑顔で」

まごうことなきシリアス路線の春原ルート一直線。良い話ですし感動的ではあるんですが、サッカー部のせいで好きにはなれない話でもあります。ゲーム版の感想でも書いたのですが、あのサッカー部の存在はどうもクラナド世界全体にそぐわない気がするのですよ。あと、陽平本人の意志を確認せずに周囲が勝手に復帰を頼むというのも変であることは否めません。


「そんな部に復帰しても楽しくサッカーができるのか」という有紀寧の疑問はもっともで、「サッカーじゃなくても何かきっかけがあれば」という彼女の言葉は、それでお話をまとめてしまっても良いくらいの含蓄でありました。さすユキ姉。


しかしそれで終わることはもちろんなくて、最後はサッカー部との乱闘から、青春ものっぽく、友情の殴り合いへ。ただここで惜しいのは、「お前なら良いって思ったんだよ!」のセリフが、渚の存在で力を失ってしまっていることですね。原作春原ルートだと朋也の恋人が存在しないために分かるのですが、アニメだと陽平は朋也と渚の中の良さを知っているわけで、「渚と別れて芽衣と付きあう」ような男が良いとは思えないはず。ん〜、むしろ一期に入れておくべきエピソードだったのかも。


早苗さんも結局何をしたかったのか良く分からない扱いで、陽平をもてあそんだ(笑)だけに見えてしまいます。どうもちょっと、構成に苦しんだかもですね。



今回の注目セリフ。


「宮沢さんとお兄さんは……」
「仲良しです。とっても」


なんとも言えない重みでした……。