魍魎の匣 第3話「羽化登仙の事」

1話を見たときは頼子視点なのかと思いましたが、当面は木場さんが主体に物語が進むのでしょうか。前回ラストで邪険に関口達を追い払った時は何か人が変わってしまったのかと思ったのですが、そこまでのことで無いようで。それでも、仕事をほっぽりだして病院に詰めるあたり、特別な熱意がありそうです。やっぱり陽子目当てなんでしょうか? 陽子は加菜子の姉と言っていましたが、実は母親という線もあるかもしれないなあ、と思ったりします。もっとも、だったらどうなんだといわれると展開が思いつかないんですが。


頼子が明かす、「突き飛ばした男」。これも後になって出てきたと話いうことで、証言としては疑わしさも残りますよね。ここでは木場から見た頼子の構図なので、頼子の心中は読みにくい。こういうところの作りはおそらく原作からなのでしょうが、上手いです。


いくら昭和20年代とはいえあからさまに怪しげな箱型建物で、加菜子のベッドだけが意外にもまともで驚きましたが、あの天井から垂れ下がっているカーテンがまるでさなぎをくるむ繭のごとく。「羽化」を絵でも見事に表現していました。一瞬の間に消えてしまった加菜子。これは不思議。次回も楽しみです。