マクロスF 第11話「ミッシング・バースデー」

2週間待った甲斐のある、面白い回でした。スターの階段を駆け上がろうとしているランカも見ものでしたが、やはり今回は、久々に主人公らしい存在感のアルトでしょう。


誕生日を機に、ランカから、シェリルから、そして矢三郎から提案を受けるアルト。特にアルトのことを考えていたのは矢三郎だったような気もするのですが(嵐蔵が倒れた、というのは嘘だったんでしょうね……)、アルトは迷いつつも、意外ときっぱりとシェリルとの同行を選択したのでした。


「もうお止しなさい、格好をつけるのは」
「人は、叶わぬから夢を見るのか。叶わぬから、夢なのか」


ミハエルも、矢三郎も、アルトを「逃げ出した」と評したがります。でも、それは本当なのでしょうか? 彼が持っている空への憧れは、役者の血よりもなお濃い、本質的なものでは無いのでしょうか。


「そっちこそ、遅れるなよ!」


シェリルに返した、吹っ切れたようなアルトの声を聞くと、そう思ったりもするのです。



さて物語の大筋の方ですが、グレイスとレオンが通じているというのは驚きでした。一体計画というのは何を指しているのでしょうか。この2人は別に悪人とは思えないので、彼らなりに世の中のために働いてると思いたいんですけどね。