「
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」および「
推定少女」を読んですっかり
桜庭一樹さんのファンとなってしまったので、次に買ってきました「ゴシック」。とりあえず二巻まで読了しました。感想はといいますと、「う〜ん、普通?」 1920年代のヨーロッパ小国を舞台に、日本からの留学生・九條一弥と、天才少女
ヴィクトリカの活躍する(というか活躍するのはほとんど
ヴィクトリカですが)ミステリー仕立ての一品。悪いと言うほどではないですが、上記二作のようなすごみは感じませんでした。作品の方向性の違いといえばそれまでかもしれませんが、どうも桜庭さんは三人称より一人称の方が得意なのではないかという印象を受けましたね。まだまだ序章という雰囲気なのでシリーズが進むごとにどんどん面白くなっていくかもしれませんが、さて続刊購入はどうしましょうか……。
余談ですが、
富士見ミステリー文庫は入手が難しいです。最近少しばかり注目されているとはいえ、もともと少ない
ライトノベルコーナーの、さらに電撃と富士見ファンタジアを除いたスペース。
秋葉原あたりに行けばともかく、かなり大きな本屋でも全然置いてないのには参りました。