カードキャプターさくら クリアカード編 第1話「さくらと透明なカード」

そのハイクオリティな出来栄えとさくらの可愛らしさで一世を風靡したカードキャプターさくら。1期放映より約20年の時を経てまさかの新作開始とは!


嬉しいような怖いような心地で1話を視聴しましたが、これが予想以上に良い感じであり、至福の一時でした。時の流れを感じさせないキャラクターたちに、良い意味で時代の変化を感じさせる画質の高さ。1期も十分に高い画質だったんですが、それを遥かに超える美麗さではないですか。TVアニメでこれだけ精細度の高い映像って、ひょっとしたら初めて見たかもしれません。


さて、お話の方は原作未読なのでまだなんともですが、中学生になったさくらと小狼と知世たちでした。正直、小学校の制服とあまり見分けがつきませんが……。なぜか透明になってしまったカードをどうにかしていくということで、しっかり知世ちゃん製コスチュームに身を包んだカードキャプターの活躍を堪能できそうでありますね。


OPとEDもグッド。OPは1期を彷彿とさせる部分があり、EDは本編とは一味違う画風が素敵です。


浅香監督はじめ当時のスタッフが揃っているので期待はしていましたが、これなら文句なく、今期一番楽しみな作品となりそうです。


それにしても、中学への通学はローラースケートなしですか。まあ、もともと危険そうではありましたが。

株な日々 大納会2017

今年は30日が土曜日のため大納会が1日早いのですね。微妙に損したような気がしないでもないですが。


年末株価、26年ぶり高値水準…6年連続で上昇(読売新聞)


さて、僕の今年の運用成績は+9.66%でした。……日経平均は19.1%も上昇したというのになんということでしょうか。これでは普通にインデックス投資をしたほうがマシだったという話です。情けなや。


さらに言うならば、このプラスというのも最後の12月になってようやく稼げたもので、11月末まではマイナスでした。マイナス終了の危機を救ってくれたラクオリアとソルクシーズには感謝の言葉しかありませんが、これだけ苦労したのも要するに「そーせいが悪い」と、つまりそういうことです。


資金の約半分を振り向けているそーせいが上昇どころか年初から20%以上の下落。見せ場らしい見せ場もなく、暗い日々が続きました。逆に言えば、残り半分の資金だけ見ると+40%以上は出せてるんですけどね。印象的には「他の銘柄で勝っても勝ってもマイナスになる」という年でした。


そんなに駄目ならそーせいを売れば良いじゃないかと言われればもっともな話なんですが、もうここまで来たら一蓮托生。銘柄に惚れるとはこのことですが、なまじ我慢してきちゃっただけに、引き返せないサンクコスト感があるのですよ。買値が7,000円台なので一応含み益状態ではありますし。


ともあれ、株価はともかくそーせいの新薬開発は順調であると認識していますので、また上を向いてくれる日を待つばかりです。来年こそ巻き返しできますように。……そうそう、第2の主力株であるユニバーサルエンターテインメントも来年はもう少し輝いていただきたい。お願いします。

株な日々 ぴあ売っちゃった

リハビリ的に軽く更新。


このたび、以前「この優待が続く限りぴあ株を保有し続ける所存です」とまで宣言していたぴあ(4337)を売ってしまいました。もちろん、優待は変わっておらず、毎年ありがたく図書カード5000円分を頂いていたのでありますが、なにしろここに来て株価がぐんぐんと上昇。結構すごいところまで駆け上がってました。



で、これが業績の裏付けがあるのならまだしも、僕には今ひとつ上がっている理由がわからない……。バブル的な上昇ではないかという不安もあり、とうとう利確の誘惑に抗しきれなくなってしまったのでありますよ。


約1200円で買って6500円で売り。100株なので税金を引いても利益は40万円以上です。宣言を翻してしまったのは少々心苦しいものですが、5000円の図書カード80年分ですからねえ。しょうがないと。これでぴあが今後もぐんぐん上昇していったら「最初の気持ちどおりずっと持っておけば良かった」となるのですが果たして? 逆に適当なところまで下がってきたら、また買いたいものですけどねえ。

「撫物語」

撫物語 (講談社BOX)

撫物語 (講談社BOX)


いやあ、本書に出会えて良かったなあ。そんな思いに至らせてくれる「物語」でありました。


とにもかくにも千石撫子です。物語シリーズをほぼアニメで追っていた身としては気になってました。なにせ彼女、なでこメドゥーサとかひたぎエンドとかで散々なことになってしまったではないですか。多くの人を傷つけて、自らも傷ついて。何より暦への恋心すら本当ではなかったようなまとめ方にされて。


これで終わりではあまりに可哀想すぎる、という後味だったのですが、ふとしたことでアフターストーリーである本書の存在を知り、急ぎ手に取ったわけなのですよ。


のっけから「キャラがブレブレ」とのメタ的自虐ネタが入りつつの撫子の一人称。考えてみれば自分はこれまで彼女の一人称を読んだことが無かったので、新鮮でした。やっぱり一人称だと、阿良々木君目線とかで見た時の第三者感とは近さが違って良いですね。そして、いつのまにやら彼女の友人になっている斧乃木余接。今作ではまさに頼れる名パートナーでありますが、考えてみればいきなり月火をなぎ倒したこともあって、余接の最初の印象は悪かったものです。その後出番が増えつつも基本はただの脇役くらいに思っていたのに、さらに続くこの存在感の上昇はなんとしたものでしょうか。西尾さん余接が好きなんでしょうねえ。


「次の完成原稿に、お前の顔写真を貼った上で、投稿することだ。そうすれば編集部がお前を美少女マンガ家として、祭り上げてくれることだろう」


本筋とは関係ないのに名ゼリフです。


……それはさておき。いろいろあって開き直ったらしく、堂々とマンガ家を目指すことにした撫子。これだけでも以前の撫子とは違うぞというところですが、式神のトラブルを通して過去のいろいろな自分達を向き合い、乗り越えていく、あるいは受け入れていくという展開は、感慨深いものがありました。


まだまだ彼女は未熟で、だめなところもたくさんあるのかもしれません。でも、誰に頼ることもなく自分の力と意思でピンチを乗り切り、そしてあらためて失恋を受け止めた。間違いなく、一歩大人になったお話なのだなと思わされました。


あと、やっぱり撫子の暦に対する想いは恋心だったんですよねえ。軽々しく「恋に恋してただけだ」なんて切り捨てられて良いものではない、と。このことがはっきりしただけでも本書の意義は深い、と思うものでありますよ。


いつの日かきっとひたぎにも、暦にも再会して謝ることができるのでしょう(他の物語でもうしてるのかもしれませんが)。心配ばかりだった彼女の未来でしたが、明るさが十分に見えてきました。良かった良かった。


これで本書を読む前は言いにくかった言葉がはっきり言えますよ。


「頑張れ、撫子」と。

Fate/stay night [Heaven’s Feel]

我々は13年待ったのだ―――とでも言うべきところでしょうかねえ。とうとうこの時が来たか、と感慨深いFate・桜ルート、Heaven’s Feel編の開幕です。原作プレイ時に桜はかなり印象に残ったといいますか、応援したくなるキャラだったので、ここでようやく日の目を見ることになるのは嬉しいですねえ。もっとも、このルート自体は長くて鬱陶しくてグログロしいので一度しかプレイしておりません。適度に忘れているのが映画鑑賞上、さらにプラスになりそうです。


てことで、映画の内容ですが、3部作とは言えやはり多少のダイジェスト感はありましたかねえ。そこは原作の長さを考えればしょうがない。もっとも、UBWの劇場版と比べれば全然ゆっくりですが。逆に言えば、ケチを付けられそうなのはその程度で、全体的には大変力の入った素晴らしい出来栄えでした。監督のパンフレットコメントからしても、桜への愛を感じますよ。


構成として、最初に士郎と桜の出会った時期から描き出しているのが良いですね。だんだんと絆が深まっていく二人の姿があるから、桜がヒロインであるということが観客にもすんなりと入ってきます。そして、物語はおなじみの聖杯戦争開幕へと流れていくわけですが、セイバー召喚やランサーとの戦いをほぼすっぱりと省略したのは大英断でしょう。もうそのへんの共通ルート部分はFateファンなら何回も何十回も見ているところですからねえ。初見の人には優しくないかもしれませんが、そこで尺を取っちゃうのはもったいないという判断もあったことかと。


予想以上の迫力だったのがアクションシーンでした。もちろんZeroやUBWでもおなじみのufotableさんなので期待値は高めでしたが、期待以上のすごい画面。特にランサー対真アサシン戦はハイライトでしたね。これが劇場版の力ということでしょうか。「Heaven’s FeelもTVで見たかったなあ」などとぼんやり思ってもいたのですが、こんなクオリティを見せつけられては文句の言いようもありません。あとufotableさん関連で言うと、イリヤとセイバー、そして切嗣絡みのシーンでは、同じ本作がFate/Zeroの正統な後継作品であることを感じさせられたりもして、上手い演出でした。


さて、主人公である士郎と桜。士郎はあの災害のトラウマによって少しねじ曲がった性格になってしまっているわけですが、本ルートでの彼は一番人間味があるというか、比較的普通に見える気がします(まあそれでもバーサーカーに突っ込んでいったりするわけですが)。そしてそんな士郎に思いを寄せる桜ですが、普段の健気さの中に、時折見せる暗さと危うさがなんとも桜なわけです。士郎と慎二のケンカを止めるところの叫びが、普段の、「士郎の前で見せておきたい自分」から外れてしまった辛さが垣間見えて切ないといいますかねえ。境遇的にも人気的にも不憫な印象の彼女ですが、とにもかくにも本作メインヒロイン。全力で頑張ってもらいたいものです。


間桐臓硯と真アサシン勢の暗躍、「影」に飲み込まれていくランサーやセイバー。本ルートらしい不穏な空気を残しつつ、物語は次回へ。第2部は来年公開ということですが、来年のいつ頃なんですかね。第3部となるとさらに先になってしまうわけで、気の長い話です。まあ、冒頭に記したようにここまで13年待ったのですから、それに比べればどうということもないですか。まさか本作がここまで寿命の長いブランドになるとは、恐れ入りますよ。

「ラストゲーム」祝・完結(遅い)

ラストゲーム 11 (花とゆめCOMICS)

ラストゲーム 11 (花とゆめCOMICS)

久々に見たら完結してるじゃないですか。あわてて読みました。この作品については以前一度感想を書いてますが、好きなんですよ。


で、最終巻。良いハッピーエンドでしたねえ。いや、本作がハッピーエンドになるのは誰がどう考えても明らかなのでネタバレにもならないと思うのですが、それでも良い。


柳尚人と九条美琴。もう事実上両思いだったことは明らかなんですが、これ以上こじれずに上手いこといって良かった。真面目なところもありつつ深刻にしすぎないのが本作の長所。作者さんも欄外で書いていますが、これは担当さんの力によるところも大きいのでしょうか。


最後は「ゲーム」にこだわらず柳の方から告白するのかなとも思いましたが、やや意外にも美琴からの告白とはね。柳くん大勝利でした(10年かかりましたが)。美琴の照れた笑顔が素晴らしいよお。頑張った甲斐がありましたなあ。もっとも、デレ期が短くて嘆いていた柳でしたが。いや、美琴は表情になかなか出ないだけで心の中では柳のことを大好きで大切に思っているんですよ。きっと、多分。


大団円の結婚式。柳は美琴に新たな「ゲーム」を提示するのでした。美琴を幸せにできたら勝ちかあ。正直、もしかしたら今作最大の問題は「ラストゲーム」というタイトルが無意味になってきていることかもしれないと思っていたんですが(最初は読み切りの予定だったのでしょうがないとは言え)、それすら最後に料理してくるとはねえ。恐れ入りました。末永くお幸せに。


以前にも書いたことですが、少女マンガでありつつも少年マンガ的な魅力もあり、老若男女楽しめるであろう傑作。そもそも少女マンガのラブコメで男子が主人公というのも珍しいですかね。柳の性格が味があってよかったです。他のキャラも悪い人がいなくてほのぼのでした。桃香様は苦労しそうですが……。


それにしても、良い作品を読み終わると、感無量とともにお別れが寂しいです。これ、アニメ化したら人気出ると思うんですけど、どうでしょうかねえ。現段階で話を聞かないってことは見込み薄なんでしょうが、密かに期待してしまいます。

疾風怒濤の12連勝

西武26年ぶり12連勝!雄星8回1失点、左腕最速158キロも出た(スポニチ)


昨日、難敵則本を攻略。さらに岸が出てこず安楽になった時点である程度この結果は期待していましたが、それでも何が起こるのかわからないのが野球。雄星が変にプレッシャーを感じて乱れてしまったらどうしようかという一抹の不安はありました。


しかし、そんな心配も杞憂。雄星はまさにエースらしい快刀乱麻のピッチングで楽天打線をねじ伏せ、8回11奪三振の1失点。自己最速にしてNPB左腕最速記録となる158キロまでマークしました。今年の西武ドームは球速表示が甘めとは言え、素晴らしい速球です。ちなみに、これまでも一応「最速左腕」とは言われていましたが、ソフトバンクの川原がウエスタンで158キロを出していたので、「一軍では」という面倒な枕詞がついていたんですよね。晴れてその説明も不要になりそうです(といっても、まだ「タイ記録」ではありますが)。なお、川原は故障と制球難に苦しんでいるようで……。ライバル球団とはいえ、せっかく好素材なので頑張ってもらいたいところではあります。


今日の平均球速は151.4キロ。空振り率は9.4%でした。もうこのくらいの数字が当たり前になってきているのがすごい。球速的には、やはり8回にはちょっと疲れが出ていましたかねえ。こんな雄星を8年間待っていました。今年は嬉しい(ソフトバンク戦は除く)。


さて、4球団連続3タテで12連勝。26年ぶりだそうで、さすがに前回のは覚えていませんが、これだけ勝つと希望が見えてきます。しかし、それもこれもソフトバンク戦に勝ってこそ。まずは明日です。もし野上-千賀だと最初から負け覚悟でしたが、寺原ならいけるかもしれない。面白くなってきました。